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小さな女の子の勇気。 [07/03] [社会問題]

久々の更新となってしまい申し訳ありません。相変わらず仕事と時間に追われている毎日
で「kuma's eye」にアップする記事を書いたりする余裕がありません。何とか時間を探し
以前のようにアップが出来るように戻せるようにしたいと思う今日この頃です。

さて、新聞の記事でご覧になられた方も多いかと思いますが、愛知県豊橋市立の小学校で
3年生の女の子がいじめられている同級生を見かねて「いじめるのなら私をいじめて」と
いじめられていた同級生をかばう(守る)ため、自分が身代わりになると言ったのです。
小学校3年生、それも女の子でこの行動は本当に勇気のある正義感の強い子供だと感じて
います。しょうもないことで泣きじゃくっている兵庫県の県議会議員にこの女の子の爪の
垢を煎じて飲ませたい気持ちです。子供にこれだけの正義感があるのに今の大人は逃げる
保身、自分が傷つきたくないと言うことに必死です。本当に情けない。


詳しい経緯は新聞やインターネット上のニュースにも書かれていませんが、この女の子は
仲が良かったのかそれとも、いじめそのものに気がついていて、誰も助けてくれるような
状況になかったことから「いじめるのなら私をいじめて」と身代わりになったように記事
からは読み取ることが出来ます。その言葉を聞いた女の子をいじめていた児童も正義感の
ある女の子がこの言葉を言ったときに考えるべきだったのではないかと私は感じました。

別の児童から「あなたたちはいじめをしている」と指摘されたのと同じことなのですから
そこでいじめていた児童は自分たちの行いに気付くべきでしょう。小学3年生にここまで
求めてはいけないのかもしれませんが、私は同年代の娘を持つ親として理解出来ることと
判断をしています。

本当に許せないのは「いじめるのなら私をいじめて」と言う言葉を聞いて、そのまま行動
に出た3人の同級生です。彼ら彼女らにとっては「いじめる対象がいれば誰でも良い」と
思ったのでしょう。いじめをして、何かのストレスや怒りなどの不満をぶつけたかったと
言う部分もあったのではないかと感じます。しかし、いくら身代わりになると言っても、
それを実行してしまう同級生の心理状態には問題があります。

新聞記事では担任の先生は気がついて、身代わりになった女の子のいじめの現場を押えて
暴行を止め、事実関係を確認し指導をしたとあります。ここまでの経緯から考えると子供
たちの間ではいじめがあることは現認されていたように受け止められます。もしかすると
身代わりなった女の子へのエスカレートする行為を見かねた子供が先生に知らせた結果が
現場を押えるきっかけになったのではないでしょうか。

最近の小学生や中学生の中は先生が手を出すことが出来ないことを分かっていて、わざと
怒られるような挑発行為をして、先生に「手を出せるものなら出して見ろ」と言うような
悪質なケースも多いようです。いくらダメとは言っても、指導に必要なら言葉だけで理解
出来ないのなら、私たちが親や先生から受けた「愛のムチ」として手を出されても仕方が
ないと考えます。これは体罰ではなく、一つの愛情表現でもあるのですが、最近の大人は
この「愛のムチ」の加減を理解していないことから、一度手を出すとエスカレートして、
暴力行為や虐待につながって行くのです。子供だけでなく、大人ももう一度、道徳や倫理
という人の道を学び直さなければならないほど、今の日本社会は子供が学校だけでなく、
放課後も遊ぶ時間もなく、塾などの勉強や習い事で時間に追われて、大人は仕事と時間に
追われて余裕のない状況にあるのです。だから、些細なことに気がつかない、ややこしい
ことには関わらない、社会のルールも少しくらい破っても良いだろうという認識が心の中
に強くなっているようにも感じます。

私も妻も割と家は厳しかったものの、自由にさせてもらっていました。そんなこともあり
娘も自由にさせており、小学4年生ですが習い事も塾も本人が希望していないので無理に
行かせることをしておりません。むしろ、身代わりになった女の子のように人の気持ちや
思いやりが持てる子供に育ってくれれば十分だと考えています。

インターネット上や教育評論家の間でも、身代わりになった女の子の正義感と勇気には、
絶賛の声が多く上がっています。私もその正義感が素晴らしいと感じているひとりです。
ある意味で、この女の子の親御さんはどのように育てられたのかと関心を持ちます。

いじめをした同級生が保護者とともに謝罪したことで今回のいじめに関しては一応の収束
に向かっているようですが、この勇気ある行動をとった女の子を褒め称えたのでしょうか
また、この女の子を小学校は絶対に守ることをしなければなりません。今回の事件から、
いじめの実態や問題行動が児童や生徒から先生、学校側に伝わりやすい環境を作ることが
急務だと感じます。

身代わりになって負った身体の傷はさぞかし痛いだろうし、心に負った傷も大きいことと
思います。でも、同級生を守るという勇気と正義感は褒めて称えることです。同じく元々
いじめにあっていた同級生も同じです。身代わりになってくれた女の子のことで、きっと
心を痛めていることでしょう。小学校はもちろんのこと教育委員会も一緒になってはこの
女の子と元々いじめに遭っていた同級生のこれからを万全にサポートして行くことが重要
です。もう「いじめるのなら私をいじめて」と言う言葉を誰かに言わせないような学校の
雰囲気を作って欲しいと切に望みます。

小さな女の子の勇気と行動には驚かされ、関心をさせられた一方で、ひとりの大人として
教育者としての資格を持つ端くれのひとりとして本当に情けなく言葉がありません。

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