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コロナ禍の現場より [2022/05/27]

この4月の人事異動で6年ぶりに私が新設当時から面倒を見てきた施設へ戻ることになりました。特命事項で担当していた業務もすべて道筋をつけることができたので、本来あるべき配属に戻った状況です。

実は2年前に私の特命事項で持っていた業務を他の部署に移管するということになって、私の手から離れて行くものだと、これは施設に戻れるチャンスか?と思っていたら、業務とともに人間も新たな部署に異動となったのでした。

私の社会人生活の約3分の2という約20年在籍していた部署で今後は施設の責任者という大役が待ち受けています。しかし、人員的にさまざまな事情もあり、いわばオーバー配置の状態なので、ほぼ異動先の施設のすべてのことを理解している状況のため引継ぎ事項はなし、もう1人管理職がいるので、そちらで現状は対応可能ということで、私は上半期の半年間はコロナ関係の部署との「兼職」という扱いに辞令も発令されています。


気がつくと、このコロナ関係の部署で仕事を始めて気がつくと、早くも2か月が経過しようとしています。技術系専門職に何をしろ?と最初は思っていましたが、今の私の担当は応援職員等が行う関連業務の調整と監督がメインです。これは、施設に戻り、責任者となった場合には各方面への指示を出すためのマネジメント力をつけるための良い経験だとある意味で良い方向への取り方をしています。

これまでは継続して考えなければならないことが多かった業務でしたが、現場を持つことでその日1日の業務をこなすことができればそれで良いという日々仕事なので、ある意味では翌日以降に持ち越さないというのは非常にありがたいことです。

新聞報道でもほとんどコロナに関する記事がないくらい、この4月と5月はコロナの感染者数というのは一定のラインで落ち着いています。警戒していたゴールデンウィークのリバウンドも、あるとすれば先週からあるものだと覚悟していたのですが、それも現段階ではない状況なので、ある意味で落ち着いていると言っても良い状況にあるのかと感じます。

このまま季節の変化とともに収束をしてくれれば何よりですが、前回の状況もあるので、夏以降に第7波が到来しても対応ができるように今は準備をしている期間です。

本当にこのまま収束してくれればと願うばかりです。

ある程度、コロナ関係の部署も落ち着きを取り戻しているので、問い合わせや必要な措置をとることも丁寧にできるような状況にありますが、問題なのは感染者が「新型コロナウイルス感染症」への危機感がほとんど薄れてしまっていることです。

現在は2類感染症ということで、保健所への医療機関からの届出義務、感染者に対しては、感染症予防法に基づく行動の制限(自宅療養、就労制限)が課せられます。もちろん、法律に基づくことですから、コロナの陽性者となった段階で医療機関から発生届が保健所に届いた時点で保健所の管理下に置かれます。これを無視すると法律違反、つまり処分の対象となり、場合によっては罰金刑などに処される場合もあります。

ここを政府も説明をきっちりと行わずに小手先ばかりで都合の良いように誘導をしている現状があることから、保健所を管轄する都道府県、政令指定都市、中核市は常に振り回されています。国は法律と予算の成立をさせたから、あとは直接の窓口となる保健所で対応をしてくれというあまりにも無責任なことをしています。苦情のすべてを受けるのは最前線である保健所です。これは、国のこともすべて保健所に流れるように誘導されます。困ったものです。

また、マスクの着用制限の解除に向けた動きや社会活動を戻そうということで、徐々にコロナから遠ざかっていることも事実です。その証拠にあれだけ保健所や県庁、市役所の職員の応援を得て対応してきたものが、今では通常の業務が優先という動きに変わってきており、コロナ対応は「お荷物化」してきているような状況になっています。

保健所も疲弊していることは隠せません。人数が少なかろうとコロナの陽性者がいる以上は対応が必要となるため、休日も夜間も関係はありません。

この2年半もの騒動、そして沈静化が見えてきていることを考えると、政府や議員は本当にコロナは今の2類感染症でなければならないのか?、真剣に議論をする必要があります。

特にこの直近で流行していた「オミクロン」に関しては非常に重症化のリスクも少なく、比較的軽症で済んでいることがほとんどです。「デルタ」の時に活躍した人工心肺装置のECMOを使用するような事態はほとんどないと聞いています。

経済を回す、これまでの日常生活を取り戻すということを真剣に考えるのであれば、まずはコロナをインフルエンザと同じ5類感染症にすること、マスクを外すきっかけを作ること、この2点を政府、国会では徹底的に議論をして早く結論を出してほしいものです。

これが国民の意見に耳を傾けるという行為です。政治家、特に首相という人はこのことを信条とされていたようですが、忘れているようですね。

自国のことは放置しておいて、外国からのお願いに対しては耳を傾けて、日本国民が困っていても「理解してもらうほかはない」これはないでしょう。国民に対して失礼です。

政府はもうコロナのことは過去のこととしようとしているようですが、最前線である保健所はコロナ陽性者が1名でも発生する以上は今の体制を維持しなければならないということをしっかりと理解していただかなければなりません。

また、コロナに感染された方は誰を責めることはできません。誰しも感染する可能性は非常に高い確率であります。もしも、感染された場合はいろいろな事情もあることでしょうが、先にも書いたように感染症予防法に基づく行動制限を受ける対象となる疾患であることを理解してご自身や家族、身の回りの関係する方々にもご迷惑をかけないようにするためにも、保健所からの指示はしっかりとお守りいただきたいとお願いをしておきます。
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